アメリカが優れている点「恥ずかしがらない」
前回記事で、「アメリカ市場で成功する人の特徴は、アメリカの優れた部分にフォーカスしている。」と記載しましたので、今回は、アメリカの良い点を紹介いたします。
アメリカの方は、あまり恥ずかしがらずに行動しているように感じます。日本の方なら恥ずかしがって行動出来ないような事も、堂々と行動してます。
例えば、エレベーターの中で、はじめて会った人とも会話を始めます。空港の荷物受け取り場の待ち時間でも、少しでも待ち時間があると声をかけられる事がよくあります。
初めて会う人なので、話しかける時に何かのきっかけが必要です。
「その靴いいね!」や「そのカバンいいね!」などの目についた相手の物を褒めてから、相手との距離感を縮めて会話を始めます。
私がアメリカでビジネスし始めの頃に、ホテルのエレベーターの中で、「そのジャケットいいね!」と言われた事があります。
当日は、自分の服のセンスを見知らぬアメリカ人が、本気で褒めてくれているのかと思ってました。今となっては、ただの会話のきっかけだったのだと思います。
アメリカの方は、恥ずかしがらず話しかけてきます。一方、日本の方は、恥ずかしがって話しかけない方が多いと思います。
「恥」は、完璧主義の現れとも言われてます。
「相手から変に思われたらどうしよう…」
「話しかけたのに、会話が続かなかったら相手に迷惑かけてしまう…」
などなど、少し先の未来を考えてしまい、自分が失敗した時の事をイメージしてしまうと、完璧な状況にならないと行動できない方が、完璧主義のタイプです。
アメリカ人は、あまり恥ずかしがらないから、失敗を恐れず、周りの目も気にしないでグイグイと行動できます。
完璧な状況でなくとも、どんどん進んで行きます。そして出来なかったり失敗したら、直ぐに「ごめんなさい」します。
アメリカでビジネスするなら、「恥ずかしがらない!」という心の成長ができたなら、それが本当のアメリカ進出の第一歩になります。
この、恥ずかしがって歩み出せない状態を、他の何よりも始めに乗り越えなければ、アメリカ人との関係も上手く行かず、会話も上手く行きませんので、アメリカでのビジネスの第一歩が歩めません。
英語でアメリカ人と会話する時に、「文法や単語を間違えて発言してしまったら恥ずかしい…」と考えて会話が止まっていませんか?
間違えても何も恥ずかしくない!
それが、アメリカの優れている部分です。
アメリカで成功する、ある特徴とは…
日本企業がアメリカで、ビジネスを成功させるためには、アメリカ人と数多くのコミュニケーションしなければなりません。
コミュニケーションする時に重要な点が、相手の言いたい事を理解でき、こちらの言いたい事が相手に伝えられるかどうかです。
つまり、考え方が大きく異なるアメリカ人とコミュニケーションしながら、通じ合えるかどうかが、アメリカでのビジネスの成否を分ける!と言っても過言ではありません。
今まで、アメリカ市場に挑んできた、数々の日本人と接して、アメリカでビジネスが続いている日本の方には、考え方にある特徴がある事が分かりました。
それは、常にアメリカの良いところにフォーカスするという特徴です。
例えば、アメリカの空港に到着された時に、入国審査に数時間かかる事がよくあります。その状況で、入国審査官が楽しそうに雑談している風景を見かけた場合、成功する人とアメリカ市場で続かない人との大きな違いが、
◯成功する人「アメリカ人は、こんな単調な仕事でも、凄く楽しそうにしている。」
◯続かない人「日本の空港だと……」「日本人なら……」
という発言です。
前者は、相手の良い部分にフォーカスし、後者は、自分の良い部分にフォーカスしています。
アメリカ市場に展開したいのならば、ゴールはアメリカ市場でしょう。そして出発点は、自らが拠点にしている地域です。
出発点(拠点)▶︎▶︎▶︎到達点(ゴール)
到達点に早く辿り着きたいなら、到達点の情報が多ければ多いほど、方向が定まり最短でゴールへ向かえる事でしょう。
拠点の良い部分に意識をフォーカスしていては、ゴールに必要な情報を掴めません。
日本人が海外に展開する場合、アメリカに限らず他の国でも、同じ事が言えるのではないでしょうか?
現地で日本の良いところばかり語る方もおられますが、そんなに日本が素晴らしい市場なら、なんでわざわざ海外に進出するの?となります。
到達点に行きたいなら、到達点に意識を集中させ、今出来る最大限の事を行う…
空港に着いたら、そこはアメリカです。
着いた瞬間から、アメリカの良い部分にフォーカスして、様々な情報を脳内にインプットしている方は、到達してすぐにゴールへ一歩一歩前に進まれている方です。
アメリカ中小企業は、ますます△組織から◯組織へ
△組織とはピラミッド型の組織のことで、◯組織とは個人がそれぞれと繋がる、まるで円形に配置された組織です。
ひとつの円形組織だけに限らず、他の組織とも関わり、個人は円と円の接点に位置するイメージです。
そのため、自社以外の円形組織とも必要に応じて連携できる可能性もあり、プロジェクトの変化に応じて都度対応できるという自由度があります。
この組織形態では、各個人が自立して動ける人ほど、多くの円と関わることが出来てます。
また、出来る人が出来ない人を、誰に指示される訳でもなく、臨機応変に助けてあげることもできます。
いい事ばかりに見えますが、全ての人に合う万能の組織というものではありません。
◯組織が苦手な人もいます。
指示を受けてから動く、受動タイプの人は、◯組織はストレスになるかも知れません。指揮者や明確な指示は、ほとんど無いため、不安になるかもしれません。
また評価を気にするタイプの人もストレスになるかもしれません。頑張って仕事をしても、△組織のような組織の上に登っていくような評価は得られません。
アメリカの企業を見ていると、◯組織が以前にも増して増えているように思えます。
自立していて、自己判断でき、臨機応変に変化に対応できるタイプの人は、◯組織に集まります。
◯組織に合う人が、収入も増えていて、△組織のみの人との差が拡大してます。
◯組織に関わった時、自由度が高く楽しいと感じるか、不安定さを感じて不安になるか…
瞬間瞬間の不安定な状況こそ、変化に適応できて、長いスケールでみれば安定する考え方もあります。
予期せぬ事。それは良き事。
予期せぬ事が起きた時、不安になると思います。期待値とのズレにより、心が乱れてイライラしてしまうこともあるでしょう。
例えば、乗っていた電車が止まってしまい、予定していた時間に間に合わなかったりするとイライラしてしまうかもしれません。鉄道ならまだしも、飛行機の国際線なら予定していた日に到着出来ない事もあるので、ちょっとしたパニックになるかもしれません。
では、仕事の場合はどうでしょうか。長期プロジェクトに予期せぬ事が起きて、予定している期日に間に合わなくなると、辛い気持ちになります。
仕事ではなく、人生において予期せぬ事が起きたら…考えたらキリがありません。ネガティブな気持ちになりがちです。
しかし、成功している起業家は、予期せぬ事に対して捉え方が違います。
予期せぬ事とは、自分が予想出来なかった事と捉え、今までに経験した事がないことを経験出来る素晴らしい成長のチャンスと考えていました。
予期せぬ事が起きたら、自分自身にとって、新しい事を学ぶ事が出来たと…
アメリカでこの考え方に触れた時、ふと自分自身を思い返してみると、飛躍的に成長できた時は、予期せぬトラブルを乗り越えた時であったと感じます。
過去を振り返り、順調な時期の記憶より、トラブルが起こり乗り越えている時期の記憶の方が鮮明です。
経験した事が無い事に突然出会し、運が良かったと捉えるか、運が悪かったと捉えるか。この捉え方の違いは、その後の行動と成長に、大きく影響を与える最初の分岐点となります。
ただし、全ての予期せぬ出来事において、成長のためには、何がなんでも乗り越えなければならないというわけではありません。
本当にどうしようも無い時は、全力で逃げる事も選択肢のひとつだと思います。逃げ方を学ぶということも、身を守る術のひとつになるかもしれません。
このブログを書いている意味
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皆んなに知って欲しいので、◯◯◯についてブログを書こう!
この◯◯◯が、ブログを作る時に重要。
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これは、ブログの作り方でよく言われていて、書く人のモチベーションにも、読む人の共感性を高めて人気ブログになるためなど、目的は重要なことと言われています。
では、このブログの◯◯◯は何?と言われても、「何かを伝えなければ…」というような◯◯◯はありません。
「ただ思いつきであったり、感じたり、頭に浮かんだ事を、書きたい時に書いている。」
それだけのブログです。
ただひとつだけ、書く時に気にかけている事があります。書きたいと思うような事を、自らで見つける時に気にかけている点ですが、
相手の優っている部分を見る
これには、ちょっとした理由があります。
▶︎時間も量も限られている
脳は意識している部分、つまり、意識的にフォーカスした部分から、情報を得ようとします。
相手の優っている部分にフォーカスするのと、相手の悪い部分にフォーカスするのでは、大きな違いがあります。
相手の悪い部分、ダメな部分を見つけるという事は、「ここは、相手より自分が優っている」という優越感だけで、得られるものはありません。
相手の優っている部分というのは、自分が負けている部分ですので、情報として重みがあります。
限られた時間の中で、より価値ある情報を得ようとすると、相手の良い部分にフォーカスする方が良いでしょう。
▶︎アメリカのスタートアップの支援で
「この点が良い仕組み」や「起業家のこの考え方が良い」など、アメリカのスタートアップの支援を見ていて、良いと思った部分を、書きたい時に書いているだけのブログです。
日本とアメリカのどちらが優れているという視点も無く、日本とアメリカの比較論でも、アメリカ被れのアメリカ信者でもありません。
ただ、良い部分を見つけて、書きたいと思えば書く。場所がたまたまアメリカで見つけたという、ただそれだけです。
相手の悪い部分を見つける事は、これは自分が得意な部分という事なので、そんな自分の得意な部分をブログで書いても、読んでくれた人は面白くないと感じると思います。
かと言って、常に相手の良い部分にフォーカスできる悟りを開いた仙人の領域にまで、まだ達していないのでブレはありますが、出来る限り相手の優っている部分を見つけようと意識はしてます。
考える力が最大の武器に!
巨大なアメリカ市場で、ビジネス展開を支援していて思う事。
それは、何もかもがお金がかかる事ばかり。
小売店に商品を入れようとしても、「テストで100万個送ってくれますか?」となります。
テストの後、本格的な販売となると桁が変わります。1回のオーダーでこんな規模ですので、生産設備の投資が悩ましい問題となります。
小売店に展開された後、棚落ちでもしようものなら、設備投資が負債になってしまいます。
棚落ちしないために、商品をPRするにも、アメリカ市場は巨大なため、日本より費用がかかります。
新規商品は、アメリカで展開されている既存商品より、イメージを良くしないと目立たないので、デザインや見せ方にも費用がかかります。
何もかも費用がかかります。
それだけでなはなく、費用をかけたからといって、簡単に成功する時代でもないので、他には負けない知恵も必要になります。
売れるまで、知恵を搾り続けないとなりません。
知恵があっても費用がないのが、スタートアップの起業家というもの。この費用の壁にぶつかってしまいます。
アメリカはこの壁が巨大なのです。
では、不足している物を補うにはどうすれば良いのか?
それこそが考える力です。
お金が必要なら、銀行で融資を受ける。
投資家を探し、投資を得る。
日本なら政府の補助金もあるでしょう。
しかし、これは普通のやり方です。多くの人たちと同じやり方では、目立たないためビジネスが急速に拡大しない。普通ではないから、トップクラスの人たちが集まり協力してくれます。
費用がないなら、向こうから投資させてください!となるような、工夫が必要です。
知恵を絞りに絞って、発信して、また改良に知恵を絞って、また発信。
自分たちのやっている事を発信。
未来はこうなるとの想いを発信。
世界をこう変えるとのイメージを発信。
まだまだ、知恵を絞れば、伝えたい事は出てくるでしょう。
カラカラに乾くまで知恵を絞る。そこからまだ絞り出す。
他の人には負けないレベルではなく、追いつかないほどのレベルで絞り出す。
そのアイデアをどのように伝えたら効果があるのか?そこにも知恵を絞り出す。
普通の伝え方では目立ちません。
1万円を元手に、どうすれば100万円に変えることができるのか?
そのためには、思考が必要です。
このパターンなら、5年くらいか…
このパターンなら、3年くらいか…
何度も何度も、脳内で思考シュミレーションを繰り返し、ある日あるビジネスアイデアにたどり着く。
そんなビジネス思考になれば、その人自身に投資家が投資してくれるかもしれません。
単位を変えてみると、
1億円を元手に100億円を生み出す。
投資家にとって、1億円の投資は規模が小さく、魅力ないものかもしれません。
もっと投資金額を上げるようなアイデアを、あなたに求めてくるかもしれません。
投資家はお金、起業家は考え。
役割分担です。
天才起業家を活かすアメリカ
天才起業家を思う存分楽しませてくれるアメリカ市場。
今までに無い1商品を生み出し、その1商品をマーケットに投入出来れば、数十から数百億円規模の会社に3〜5年で出来てしまいます。それも数人から数十人の社員で運営出来るため、大規模企業経営の組織運営の煩わしさも少なく、やりたいことに集中できます。
▶︎アメリカ市場の特徴
日本の4倍近くあるアメリカ市場。小売店企業も大規模でなければ全米展開出来ないため、小売店企業は数えられる程度の企業数しかありません。
そのため、営業する先が限られているので、走り回って開拓する必要がありません。
更にアメリカは物理的にも巨大で、西海岸から東海岸まで飛行機で6時間半ほどのフライトです。これは東京からフィリピンを通り越し、マレーシアのコタキナバルまでの飛行機時間と同じです。
「続きは、お会いして打ち合わせしましょう。」とはならないです。
担当者の顔を見た事が無くても、数億円規模の取引を普通にしてます。バイヤーの担当している金額が大きいため、大手とのやり取りに日々追われています。その上の決定権のあるマーチャンダイザーなら分刻みしか時間を割いてくれません。
新参者に1時間単位で、対面して打ち合わせする時間はありません。
新規立ち上げ企業に厳しいのでは?と思われがちですが、商品が良く、市場に対して宣伝が上手く出来ていれば、新規立ち上げ企業でもメールだけで取引できるのも、アメリカの良さです。起業したてでも、ビックチャンスを掴みやすいです。
▶︎天才起業家の特性
周りの多くの人たちには見えていない世界が見えているのが、天才起業家というものです。
頭の中に浮かんでいる商品が使われている世界を、頑張って説明してもなかなか伝わりません。まるで「あの世」を話しているような気持ちになります。
自分では映像で見えている世界なのに、多くの人に共感されない辛さがあります。
そのため、商品化して文字や動画を駆使して、ウェブ上で「あの世」を説明していきます。そしてある程度、少数ですが市場から共感を得だし始めます。
頭の中のイメージが、少しづつですが共感を得られ出したという、喜びが湧き出てきます。いつも共感されない苦悩を抱える天才にとって、共感を得ることは普通の人以上の喜びになります。
▶︎市場に入る
「先ずは500〜1000店舗でテストしましょう。」そんなメールが入って来ます。
そして、最初のゴールである3万店舗に商品が入る段階まで、一気に駆け上がります。
この段階では、毎回1オーダー100万個以上という取引に追われる段階です。
そして、次のゴールである6万店舗規模に向かいます。この頃には全米に知られる商品となってます。
この段階で、1商品で数十から数百億円規模の売上を誇る会社になっています。
6万店舗に達する段階で、大手企業から買収の話が出てきます。
天才起業家にとって、飽きてきた段階ですので丁度良く、そして組織が更に大きくなるためにも、組織運営のプロたちが経営し始めなければならない段階でもあります。
アメリカの市場では、普通に見られる光景です。
▶︎飽きさせない市場
天才起業家にとって最大の苦悩は、生み出した自分自身が飽きてしまうという状態です。
立ち上げの時に、未来を信じて集まってくれた社員たちに、「もう飽きた!」とは、なかなか言えません。
社員の中には、「更に大規模を目指すためには、組織を〇〇しないといけません。」などと忠告してきても、そこには興味が湧かないのが天才起業家というものです。
そんな優秀な社員も、巨大企業に買収されれば、活躍の場が広がります。
実際、買収の話が来ると、喜ぶ社員が多いとの話もよく聞きます。
天才起業家は、数万店舗入ったあたりから、もう違う商品が頭の中に浮かんでいます。それは、日々新しい事が浮かんでは消えている中での、絞られた商品案です。
もう、だいぶ前から気持ちが、新しい商品に行ってます。
買収してもらい、次を1から立ち上げる。
アメリカで多くの経営者と会っていると、このタイプが多い事に気づきます。
新しい事をさせ続けてくれるアメリカ市場は、天才起業家にとって常に新しい事をさせてくれる、飽きが来ない市場です。
ガレージからスタートしても、数年で企業を数十億円で売却という話は、夢物語ではなく普通の話です。
数発連続で成功させる天才も、アメリカでビジネスしていると会う事が出来ます。
一発屋で苦悩している、悩める天才もいます。一発屋でも少なくとも数億円規模の資産は持っている事でしょう。天才は金額では満足しないのでしょう。まるで市場に共感を求める中毒者の様です。
そんな天才起業家とどこで会えますか?という質問をされる事があります。そんな質問をされる方は、手っ取り早く会いたいのでしょう。
ビジネスは一歩一歩成長しながら進んでいると、必ずどこかで天才起業家に会えるものです。アメリカにはこの様な起業家がゴロゴロそこら辺にいます。
ただ、どうしても手っ取り早く会いたいと言ってくる方には、すぐ会える簡単な方法を教えています。
「そんなの展示会行けば、そこら中にいます。」
天才起業家は、アイデアを皆んなに見せるため、いつも何かで出展しています。